エモーションフリーとは？その基本概念と目的を解説

2024年9月4日

現代社会において、ストレスやネガティブな感情に悩まされることは珍しくありません。そんな中、感情を解放し、心身のバランスを取り戻すセルフセラピーとして注目を集めているのが「エモーションフリー」です。この記事では、エモーションフリーの基本概念やその目的について詳しく解説します。

エモーションフリーとは何か

エモーションフリーは、感情の解放を通じてストレスを軽減し、心身の反応を改善するためのセルフセラピーです。このセラピーは、一般社団法人行動変容協会の代表理事である私、稲垣正信が開発しました。従来のセラピーが「心」に焦点を当てるのに対し、エモーションフリーは「身体の反応」に着目しています。

エモーションフリーの開発は、悩みを短時間で解決したいという願いから始まりました。私は、多くの人が抱える感情の問題を解決するために、誰でも簡単に実行できる方法を探求し、このセラピーを完成させました。

基本概念

刺激と反応の関係

エモーションフリーの基本的な考え方は、「刺激と反応の関係」に基づいています。私たちが日常生活で感じるストレスや感情は、外部からの刺激に対する身体の反応として現れます。この反応は、過去の経験や思い込みに基づいており、人それぞれ異なるものです。

例えば、上司から厳しい指摘を受けたときに、ある人は緊張し、別の人は落ち込みを感じるかもしれません。このように、同じ刺激でも身体の反応は人によって異なり、それが感情の違いとして表れます。

反応を変える方法

エモーションフリーでは、身体の反応を変えることで、ストレスやネガティブな感情を出てこなくすることを目指します。具体的には、的確な言葉を使って、身体の緊張を再現し、その後リラックスさせることで、感情の発生を抑える方法が採用されています。

例えば、嫌な感情が湧き上がる場面は繰り返されているはずです。繰り返されるということは、まだその感情が出てこないときに、その反応に適した特定のフレーズを唱えることを身体を固まらせ、その後身体をリラックスさせることで、脳に再学習を促します。その結果、ネガティブな感情が湧いてこなくようになります。このように、エモーションフリーは感情の根本的な反応を変えるアプローチを取っています。

再現性と効果

エモーションフリーは、再現性が高い方法です。これまでに多くの実績があり、誰でも簡単に実践できるのが特徴です。言葉の選び方にコツはありますが、一度習得すれば、誰でも同じような効果を得ることができます。

目的とメリット

感情解放の目的

エモーションフリーの最終的な目的は、間違った思い込みや学習を再学習によってケアして、再発を防止します。ネガティブな感情が出てこなくなることで、心身のバランスを取り戻すことです。ストレスや不安、怒りなどのネガティブな感情は、私たちの日常生活に大きな影響を与えます。エモーションフリーを活用することで、これらの感情から離れ、より健やかな生活を送ることが可能になります。

応用範囲

エモーションフリーは、さまざまな問題に対して効果を発揮します。たとえば、人間関係の改善や不安の解消、さらには自己肯定感の向上など、広範な応用範囲があります。全ては、その時の緊張からくる、間違った選択によって、悪い事態を引き起こしています。エモーションフリーを使うことで、日常生活でのストレスを軽減し、ポジティブな視点で物事を捉えられるようになります。

エモーションフリーの方法

簡易版と正式版の違い

エモーションフリーには「簡易版」と「正式版」の2つの実践方法があります。簡易版は、1つのフレーズを使って、今そこにある問題に対処する方法で、短時間で効果を得られるのが特徴です。一方、正式版は、人生の根底にある問題に対処し、より広範囲な効果をもたらすことを目的としています。

実践手順

エモーションフリーの実践は非常にシンプルです。まず、現在の問題を特定し、その問題に対する感情や身体の反応を数値化します。よく海外のERドラマでやっているものと同じです。その後、特定のフレーズを唱えながら、反応がゼロになるまで繰り返します。１回で終わるときもあります。最終的に、感情が出てこなくなると、問題が気にならなくなります。記憶の捉え方、考え方、感覚が変わります。