エモーションフリーセッションの手順

エモーションフリーの施術を初めて受ける方に向けて、概要とセッションの流れ、ポイントを以下の通りまとめます。

目次

エモーションフリーとは

エモーションフリーは、特定のフレーズを唱えることで、心の問題やストレスを身体の反応に働きかけ、短時間で解放するセラピーです。心ではなく、身体の反応に着目し、問題を繰り返す根本的な思い込みや信念を見つけ、それを解消することで物事の捉え方が変わります。その結果、強い感情がなくなったり、フラッシュバックなどが出てこなくなります。ポイントは無意識にその問題にフォーカスしていた部分を無意識レベルで別の方へ意識を向けさせることができることです。その結果、日常でも嫌なことが気にならなくなったり、考えることがなくなったり、フラッシュバックも起こらなくなります。そうなると日常的なネガティブなことが激減するために、問題は解決したように見えます。実際にはなくなるわけではありませんが、触ることがないので気にならなくなります。

セッションの流れ

問題を探す: クライアントに、普段気にしていることやよく直面する問題を挙げてもらいます。必要に応じてインタビューを通して具体的な問題を聞き出します。逆に言えば、心因性の問題はあまり聞かないことが多いです。心因性のものは思い込みや歪曲された情報である場合が多いからです。

問題の数値化

問題に対する感情の強さを0~10で数値化します。数値化は感情解放の進捗を確認するために重要です。クライアントとセラピストがこの指標を共有しながらセッションを進めます。

フレーズを唱える

セラピストが問題に関連する特定のフレーズを作成し、唱えます。効果が出やすくするために、セラピスト側が自分の胸のポイントを軽く押しながら行います。これは、脳と身体に働きかけるためです。クライアントは、数十秒、フレーズを唱え終わるのを、ただ待っていればいいです。

効果の確認

数値が下がったかを再確認し、0になるまでフレーズを唱えることを繰り返します。問題が解放されると、関連するストレスやネガティブな感情が消えています。フレーズを唱えている途中で、フレーズ自体が別のものの方がいいと感じることがあり、フレキシブルに変更する場合があります。暗示ではありませんので、セラピストはフレーズの中身を声に出したりしません。

セッションのポイント

身体反応に注目

心理的な解釈ではなく、身体がどのように反応するかを重視します。感情が生じる前に身体のどこかが緊張しています。これは人によって部位が違います。その部分にフレーズがアプローチできるように作られています。

フレーズの重要性

問題に適したフレーズを正確に作り、唱えることで身体の反応を効果的に変えることができます。逆にフレーズがいい加減で、問題からはズレていると数値が余り変わりません。

解放現象

フレーズを唱えている最中、あるいは直後に、あくびや涙、しびれ、ゲップなどの中から外へ出てくるような身体感覚が発生することがあます。これを解放現象といい、解放が進んでいるサインです。もちろん、解放現象が起きなくても解放が進んでいれば問題はありません。→感じ方が変わる、記憶の意味、圧力が変わるなど。

エモーションフリーの対象

およそ人の刺激と反応全般に変化を及ぼすことができますが、わかりにくいので以下のようなことに効果がありました。

  • ストレスや不安の解消: 短時間で身体の反応を変えることで、ストレスや不安が軽減される​。
  • トラウマの軽減: 過去の辛い記憶やトラウマに対する反応を変え、感情を和らげる効果がある​。
  • 対人関係の改善: ネガティブな思い込みを解消することで、周囲との関係が良くなり、人間関係の悩みが解決する​。
  • ネガティブ感情の軽減: 怒りや悲しみ、恐怖などのネガティブな感情が解放され、ポジティブな感情を持てるようになる​。
  • 繰り返し起こる問題の根本解消: 思い込みや信念を変えることで、人生で繰り返し起こる問題を解消する​。
  • 身体的な解放現象: 身体に現れるストレス反応(緊張や痛みなど)が軽減し、リラックスできる​。
  • 自己肯定感の向上: 自分を受け入れることで、自己肯定感が高まり、前向きな気持ちで生活できるようになる​。
  • 日常生活の質の向上: 気持ちが軽くなることで、日常のあらゆる場面でポジティブな影響が出る​。
  • パニック障害: 症状が出にくくなり、寛解した人もいます。
  • うつ: こちらも考えることが少なくなり、社会復帰しています。
  • PTSD:フラッシュバックが出なくなり、次の人生に進まれました。
  • 複雑性PTSD: 複合的なPTSDを別々に対処して、ほとんど起こらなくなりました。
  • 解離性同一障害: 個別人格へのアプローチが可能なため、それぞれの人格が穏やかになり生活に支障が出なくなりました。
  • 毒親問題: 恐怖や怒りが手放せたので、生活そのものが大きく変わり、生活に支障が出なくなりました。
  • 性被害: 事実は変わりませんが、精神的に安定しました。

掲載している以外にも多々あります。
医療行為ではありませんので、ものによっては医者と併用です。
感情的問題が多くの歪んだ性格の問題になることも多いですが、改善する場合には本人の意志が必要になります。

まとめ

エモーションフリーは、誰にでも簡単に実践できる方法であり、繰り返し行うことでセルフケアもできるツールです。道具は使いません。言葉と胸に手を当てるだけです。一度覚えれば、いつでも使えるお守りのようなものになります。それを持つことで、感情の対処ができるようになり、自己解決能力が高まります。

また、メンタルの問題は正しい考え方を学ぶことで、大幅に軽減できますので、併せて学ぶことをオススメします。

エモーションフリーZOOM講座

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この記事を書いた人

一般社団法人行動変容協会代表理事。エモーションフリー他、各種セラピーの開発者。20年以上、メンタルの世界を見てきて、様々な症例に対応しています。

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